HSPの取扱説明書

HSPというコトバをご存知ですか?

Highly Sensitive Personの略で、直訳すると、きわめて敏感な人、という意味。

病気などではなくて、ただの性質というか、気質のようなものを表すコトバです。

このコトバに出あったとき、私は長年の疑問が解けて、激しく納得!これまであった「なぜ」「どうして」が、一気に腑に落ちたのでありました。

 

 

HSPとは?

簡単にまとめて言ってしまうと、刺激に敏感な人、ということでしょうか。

同じHSPでも、人によって何を気にするか、何が苦手なのかはさまざまなので、一口に説明することは難しいのですが。

ご興味のある方は、ぜひ検索してみてください。チェックリストなどもあります。

hsptest.jp

HSPは別に病気ではないし、HSPだからといって劣っているわけでも優れているわけでもない、ただの性質、というのが私の認識です。

その前提で、今回のお話は進みます。

 

生きづらかった私

私は音、におい、光に敏感です。

大きな音を聞くとものすごく驚いてしまったり、苦手なにおいを嗅ぐと気分が悪くなったり、眩しいと感じると目を開けられなかったりします。

これは、日常生活に支障をきたすことがあるので、注意しています。

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PixabayのPexelsによる画像です

大きな音や苦手なにおいからは、できるだけ離れるようにしたり、車の運転をするときは、サングラスをかけたり、自分でできる限りの対策をしています。

いろいろな細かいことに神経質で、ちょっとしたことを気にしたり、眠れなかったり。

体調を崩しやすく、周囲に迷惑をかけてしまったことも、たくさんあります。

「大げさだ」と言われてしまうこともあり、そして自分でもなぜそうなってしまうのか理由がわからず、ずっと生きづらいと思っていました。

 

HSPだからといって

だからといって、「私、たいへんなの」「つらいの」なんて言っている場合ではありません。

生きてゆかねばらならないのです。

学校や社会生活においては、やらなくてはいけないことは山積み。避けて通ることはできません。

それでも、なんとかやってこられたのは、私は周囲の人々のおかげだと思っています。

 

周囲の理解

私の周囲の人々は、きっとずっと、「この人、ちょっとヘン」と思ってきたことでしょう。

でもいつの間にかそのうちの何人かは、「この人、こういう人なのか」と納得して、対応してくれていました。

私は少しのことで驚いてしまうので、何か用があるときは、突然肩をトントン、と叩いたりしないで、そっと呼び掛けてくれたり、凄惨な事故現場など刺激の強いものは、私の目に入らないようにしてくれたり。

彼らはHSPというコトバを知らないのに、これは私の性質だと認め、いろいろと助けてくれていたのです。

私が自分でそういう性質に気がつくずっと前から。

もちろん、私の近くにいる人全員がそうではないけれど、本当にありがたいなと思います。

 

何も特別なことはない

ただの性質なので、前述のとおり、特別劣っているわけでも優れているわけでもありません。

HSPだからといって、「私はいろいろ過敏だから、みんな、気を使ってね」とも思いません。

周囲の人になるべく迷惑をかけたくない、とは思っています。そうは言っても、実際に迷惑をかけてしまったことが多々あります。

私のことを理解してくれている人は、何かの刺激で私が急に気分が悪くなったり、体調を崩したり、取り乱してしまったりしたときの目撃者というか、被害者というか、そういうときに私を助けてくれた人たちです。

みんな、ありがとう!

 

HSPの人が自分でできる対策

私は数年前にHSPのことを知り、気分がすっきりしました。

私はHSPなのだ、だからあれはああで、これはこうなんだ、と納得。

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これまで、「なんで私は」とか、「どうして私だけ」と、思うことが多かったのです。

そして自分のことを知ると、自分で対策を立てることができます。

自分で自分のことを守ってあげることができるようになりました。

とにかく自分のために、できる限りのことをしてあげることが大切です。

それから周囲の人に、自分のことをあらかじめ伝えておくことも必要です。

その際、「私、HSPなの」と、HSPのことを教えるのでなく、「私はこういうことが苦手でつらい、こうなるとこういう風になってしまうことがあります」と、自分のことを知らせておけば、人に迷惑をかけてしまう可能性を低くすることができます。

急に気分が悪くなったりするのはつらいので、自分のためにもなります。

HSPの話は、興味がない人もいます。「え、何、気を使えってこと?」と言われてしまうこともあるかもしれません。

不要な誤解を招かないようにするためにも、自分の性質として話す方が、耳を傾けてもらえる可能性は高いです。

 

精神的なことへの対策

これまで述べた性質以外に、HSPの人は、精神的にも支障をきたしがち。

誰かのちょっとした何気ないひと言や表情、しぐさから、さまざまな情報を読み取ってしまいます。それをいちいち気にしたり、気に病んだりしてしまうのです。

しかしながら、細かいことを気にしてしまったり、うじうじと考え込んでしまうのは、自分の中でのことなので、それはそれでいいのでは?と私は思います。

私は何かを気にし始めてうじうじモードに突入してしまったときは、「それが私の性質なのだから、しかたない!気が済むまでとことんやろう!!」と、開き直っています。

それでも「そういうのはつらいから、もうやめたい」と思うのであれば、いろいろなやり方があるので、試してみましょう。自分に合う方法を見つけられるかもしれません。

私は、思考裁断という方法を取り入れています。 

www.nekoashifumino.com

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HSPと、完全にさよならすることはできません。しかし、なんとか折り合いをつけることはできます。

一番大切なのは、自分で自分を認めることです。

「だからダメなんだ」と自分をいじめたり責めたりしないこと。

諦める、というとあまりいいコトバに聞こえないかもしれませんが、「私、こういう性質なんだからしかたないよね」と認めて、気長におつきあいしてゆくしかないのです。

あれ、これって、何かに似ている…

腰痛だ!

調子が悪いときもあれば、いいときもあるけれど、完全に治ることはない。ようすを見ながら、一生のおつきあい。

ほら、腰痛と同じ!

腰にトラブルをお持ちの方なら、わかっていただけるのではないかと…

いかがでしょうか?

 

HSPの取扱説明書

以上、世の中にはHSPという人がいて、こんな人たちですよ、と大まかに説明してみました。

もしも周囲に、「この人、ちょっと過敏だな」と思う人がおられましたら、「そういう人なのか」とただ、認めていただければ幸いです。

「なぜこんなことに過剰に反応するの?」「大げさな」と思うことがあるかもしれませんが、当人は真剣です。

「そういう人もいるのだ」ということを知っていてくださるだけで、心強いのです。

「ちょっとめんどくさいけど、特別なことじゃないよね」と思っていただけると、さらにうれしいです。